気軽に登れる山なのに眺望抜群!猫魔ヶ岳から雄国沼へ 

スポンサーリンク
登山

猫魔ヶ岳を経由して雄国沼湿原に行ってきました。
雄国沼湿原と言えば高山植物の宝庫。 
6月から7月にかけてワタスゲ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ、コバイケイソウなどの花々が咲き誇る花好きにはたまらないフィールドですね。

当日の天気は予報では曇り。ただ平地ではなく山の上、さらにその前後の日が雨だけにどうだろうと心配しながらも決行しました。
仙台を朝4時30に出発して、八方台登山口に6時30分ぐらいに到着。
天気は曇り。
うっすらと霧が立ちこめ、いつ雨が降り出しもおかしくないような感じでした。
こちらの八方台登山口の無料駐車場は60台ほど駐車可能。
磐梯山の登山口でもあるので、紅葉時期などシーズンによっては朝早い段階で満車になります。
ニッコウキスゲのシーズンなのでいくらか混んでいるのかと思ったのですが、天気のせいか、時間が早いのか駐車場はガラガラでした。

この登山口にはトイレも備えています。
準備を整えて出発。
こちらが猫魔ヶ岳・雄国沼への登山口。

ちなみに磐梯山への登山口は道路を挟んで反対側となります。
こちらに来られる方の9割ぐらいは磐梯山にむかわれると思います。

すこし進むと猫魔八方台入口という頼りない標識とともに登山届け用ポストがあります。

比較的緩やかな傾斜の歩きやすい道を1キロほど進むと猫魔ヶ岳までの中間地点の標識に到着。

ここまではハイキング的な道なので全く疲れることもなく到着しました。
ただ道は梅雨時期ということもだいぶぬかるんでいましたね。
ここからは一気に傾斜が厳しくなり、やっと登山らしくなってきます。

さらに進むこと0.5キロ、倒れた案内板があります。

途中見晴らしの良さそうな場所に出るものの視界なし。

残念。ここからは多分猪苗代湖や磐梯山が見えるんでしょうね。

そこからさらに進むと傾斜はより厳しくなります。
そこを登り切ると猫魔ヶ岳山頂1404メートルに到着。

スタート地点から標高差は約200メートル。
だいたいコースタイム通り1時間ほどで到着しました。
とても見晴らしのいいところなのですが、こちらも残念ながら視界なし。
少し休憩して先に進むとすぐに一等三角点があります。

次に目指すのは猫石。
一度下って登り返します。
この登り返しがなかなかキツかったような。

途中、厩岳山(うまやさん)との分岐があります。

この標識どっちに行けばいいいの?って感じの標識。
ここはしっかり地図を確認して、小さな赤い矢印の通り右に向かいます。
ただこの赤い矢印がなければ、雄国沼は左にあるので、そちらに向かいそうですよね。
こんな低山でもやっぱり地図を持っていくに越したことはありません。

急登を登りきった先には巨岩の猫石が出迎えてくれます。


思ったより大きくて驚きました。
猫魔ヶ岳山頂から20分ほどですかね。
ここも霧さえなければ見晴らしがきくんですけどね。残念。
帰りに通るときにでも霧が晴れてくれればいいのですが。
淡い期待をもって前に進みます。

ここからはしばらく急な下りが連続します。
足元も滑るので注意が必要ですね。
帰りここを登ると思うとちょっと気持ちが萎えます。
何度かこのような沢を越えたり、沢自体が登山道となっているところがありますので増水時は注意が必要です。

暫く歩くと頼りない標識。

ここまで来ると急な下りが終わり緩やかな下りがしばらく続きます。
猫石からの1キロより、ここからの1.8キロのほうが断然楽ちんです。
ブナの生い茂る道を暫く歩きます。

ちなみにここまで誰ともすれ違っていません。
今にもクマに出くわしそうな雰囲気なので、すごく心細くなりました。
しっかりと熊鈴を鳴らしながら無駄に大きな声で喋りながら進みます。
徐々に視界がひらけ、雄国沼に到着。

こちらも上空には重たい雲が横たわっていますが、一気に視界が広がります。

時折雲の合間から日が差してとても気持ちがいいですね。
途中、雄国休憩舎に立ち寄ってトイレを借ります。
ここのベンチに座り食事休憩。

猫魔火山や猫魔ヶ岳の由来に関わる民話の紹介などが掲示されていました。


休憩後しばらく湿原の方に向かって歩きましたが、湿原の木道到着前にして、同行者がもう引き返そうというので方向転換。

たしかにここからニッコウキスゲなどが咲く湿原まではけっこう距離がありそうでしたね。
以前も湿原自体は見たことがあったので、その申し出に応じて八方台登山口に目指して帰りたいと思います。単独峰の登山と違って帰りは下りだけではなく、上りもあるのでなかなかしんどかったですね。

猫石に到着。
しばし休憩していると、霧が晴れていきました。
そして視界がバッと開けました。


「おーっ」と思わず声を上げてしまいます。
右手の方に今までいた雄国湿原がみえます。
霧が立ち込める幻想的な雰囲気。きれいですね~。
左手の方には猪苗代湖。


こちらもきれいですね。
最後に大きなご褒美をいただけて嬉しいですね。
快晴の中の登山も気持ちがいいですが、このような天気の日もドラチックに視界が変化し楽しいもんです。

さらに猫魔ヶ岳山頂に到着すると、更に視界が広がります。
こちらでは裏磐梯の方も見渡せました。


猪苗代湖の湖面も太陽の光を浴び幻想的な眩さを放っています。
そして磐梯山。


頂上までは見えませんが山裾からだいぶ上の方まで見えます。
火山で吹き飛んだ荒々しい山肌もしっかりと確認できますね。
しばしその風景にみとれながら長めの休憩を取りました。

磐梯山の山頂からも裏磐梯の湖沼群や猪苗代湖が眺められて素晴らしいですが、こちらの猫魔ヶ岳からの眺望もそれに引けを取りません。
体力的にも磐梯山を登るよりはキツくないので家族連れなどで軽めの登山にはおススメです。

スタート地点の八方台登山口に到着したのはスタート時点からちょうど6時間でした。
登山している時間は片道2時間半で往復5時間、あとは休憩時間の1時間というところでしょうか。
7時から登山開始でしたので、13時で登山終了。
天候もまずまずでなかなかいい登山となりました。

登山日:2019年7月13日

コメント