気軽に稜線トラベラー!灼熱の南蔵王縦走コース

スポンサーリンク
登山

南蔵王縦走路に出かけてきました。
このコースの魅力は何といっても登らずして稜線歩きができること。
車を止めて登山道に入れば、そこはすでに天空の散歩道。
遠くは朝日岳や月山、磐梯山まで望める眺望も魅力。
高層湿原もあり季節が良ければたくさんの花々をめでることもできます。
トレッキング感覚で歩けるコースなのでこれから登山を始めてみたい方にもおすすめ。

スポンサーリンク

駐車場

南蔵王縦走コースの起点は刈田岳からなのですが、そこまで行ってしまうとハイラインの料金がかかったり、車で登った道を下りてくるだけなので、ハイラインの入り口手前の登山口のほど近くの駐車場に車を止めます。ただ台数は限られているので早い者勝ち。

遅い時間に来てしまうと止めれません。その時は刈田岳の駐車場に駐車します。
今日はギリギリセーフ。
それにしてもこの時点で頂上に立ったかのような景色が眼下に広がっています。

スポンサーリンク

登山開始

ルート

刈田峠登山口からスタート。
ピストンコースなので行けるところまで行って引き返そうてきな感じです。
トイレは序盤の刈田峠避難小屋にあるのみです。
スタート地点脇の駐車場にもないので、そこに来るまでの間に何か所か公衆トイレがあるのでそちらで済ませておくべし。

【コースタイム】:6時間35分 (13,5km)
刈田峠—(70分)—杉ヶ峰—(60分)—屏風岳—(80分)—不忘山—(80分)—屏風岳—(55分)—杉ヶ峰—(50分)—刈田峠

コースタイム及びルートは[山と高原地図 蔵王 2017 (登山地図 | マップル)]を参照しています。

縦走開始

まずは屏風岳を目指して

登山口の目印はこの案内図。

ここから登山道に入っていきます。

整備の行き届いたなだらかな道を緩やかに下っていきます。
リンドウが見ごろを迎えているようで至る所に咲いていますね。

緩やかに下りきったところに避難小屋への分岐があります。確認はしませんでしたがちょっと入ったところにすぐあるはずです。ちなみに登山道の中でトイレはここだけのようです。

そこを過ぎると杉ヶ峰の手前にある名前そのまんまの前山に登ります。

ゆるゆると登れます。標高すら記載のないまさに杉ヶ峰の前座的な山のようです。

次に目指すのは杉ヶ峰。
相変わらずとても歩きやすい道のり。ただ遮るものがない中、太陽がギリギラと照り付け、稜線上にもかかわらず無風。
とにかく今日は暑い、日差しが痛い。贅沢ながら天気良すぎます。

この辺りからの眺望も抜群に綺麗です。

そうこうしているうちにあっという間に杉ヶ峰到着。ここまで約45分程。
サクサク歩けますが景色がいいので写真でだいぶ時間を取られている気がしますね。

写真を撮っていたら突然、標識の後ろから人が立ち上がって「俺邪魔だよね?」と声をかけられて焦りました。どうやら日陰で涼んでいたようです。にしても焦ったよ。
とりあえず一つ目のピーク1744mゲット。
振り返ると刈田岳。
それにしてもこの写真の通りピークまで道路ひっぱちゃうって今考えると凄すぎる。昔だからできるんだよね。今だったら絶対反対運動おきそう!
だれでも気軽に頂上に立てるのはいいことだけと、普段苦労して登って景色を見に行ってる身としてはちょっと複雑。
でも楽して登りたいが信条なのでせっかくあるものはすべて利用しますけど。

次に目指すのは屏風岳。下って登ります。

相変わらずのリンドウロードです。陽射し強すぎ!

杉ヶ峰を下っていくと屏風岳との間にある高層湿原の芝草平が見えます。
なかなか楽しませてくれる稜線歩きですね。
屏風岳もなだらかな山容。ただ反対の東側は崖なので見る方向で全く印象が違う山なんでしょうね。

少し歩くと芝草平到着。
湿原には木道が通してあり、散策もできるようです。なにも咲いていないので散策はパス。

季節が合えばチングルマやイワカガミ、キンコウカなどの花々が眺められるようですね。

残念ながら9月初旬ともなると季節的に外れており、少し前まで咲いてたであろうキンコウカが沢山群生してました。
来年、季節を変えてまたこよう。

屏風岳の登りの手前に烏帽子岳方面に向かう分岐があります。

湿原を通り過ぎ屏風岳への登り。振り返るとフォトジェニックな枯れ木。これが冬にはスノーモンスターになるのでしょうね。

屏風岳への登りは初めのうちは少し急ですがしばらくすると緩やかな道のりへ。

さらに進むと屏風岳山頂1817m。
スタートから1時間20分ほどで到着。ちなみに宮城県最高峰がこの屏風岳のようですね。
蔵王最高峰の熊野岳は残念ながら山形県側なんですよね。

ここまで基本的に緩やかな稜線歩きだったので、このまま終わるのは何となく不完全燃焼。
さて、どうしよう進むか戻るか。暑いし先に進むと往復2時間ほど増えるはず。
ちょっとだけ先に進んで様子を見て考えようと足を進めてみると。

この稜線見たらいくっきゃないよね!

少し歩くと、「おっーこの稜線」スゴイいいじゃないですか。
今日歩いてきてここが一番いいよ。
ここを行かずして引き返したら後悔するよね。
奥に見える不忘山もなんかシュモクザメみたいでカッコイイし。
1秒で即決。不忘山まで行こう。
どこでピストンするか迷った人も迷わない人も屏風岳の頂上から数分歩けばこの景色がみれるのでちょっとだけ進んで見たほうがいいよ。

しばらく歩くと水引入道との分岐。白石スキー場から登って不忘山と南屏風岳を越えて、この分岐を水引入道へすすめば白石スキー場まで戻る周回コースとなります。

気持ちのいい稜線です。

稜線から見える景色も最高。朝日岳もはっきり見えますね。

分かりづらいですが月山もぼわっーと見えます。

このなだらかな山肌があと一月もすると真っ赤に染まるんでしょうね。

まずは南屏風岳に到着。屏風岳からここまでは非常に歩きやすいですね。
標高も屏風岳とほとんど同じ。
さらに足を進めます。

あとは不忘山を残すのみ。ここからはちょっとだけスリリングなコースとなります。
地面はザレた感じでズルズルっと滑りやすかったりします。
ここからの尾根道も少しやせた感じなので慎重に。

少し進むとコース唯一の鎖場登場。
滑りやすい砂礫なので鎖の助けを借りながら慎重に下りました。
この辺りぐらいがちょっと危険なだけであとは終始歩きやすい道でしたね。

一度下ってから最後にここを登り切った先が不忘山山頂。
最後はそこそこ急な感じです。

登っている途中ちらほらとトリカブトを見かけました。こちらも見ごろを少し過ぎた感じですね。

不忘山到着

不忘山山頂到着。1705m。2時間40分ほどで到着。
最後に鎖場や急な登りがあったりしたので登山満足度もアップ。
屏風岳までだとちょっと物足りないというか、ゴール感があまり感じられなかったので、不忘山まで足を延ばして正解でした。
このコースのゴールにふさわしい頂です。

三角点はこちら。

祠もあります。

こちらも無風です。なので暑いですねー。
下界の雲海が上がってくれると嬉しいくらいです。
眺望も抜群。
同じころ白石スキー場から登ってこられた女性と1時間ほど登山話で談笑。
あとはもと来た道を戻ります。

終始楽な道でしたけど、距離は13kmもあり累積標高も900mと数位だけ見るとなかなかのもの。それもあったのか、帰り道終盤はちょっとばて気味でした。
縦走コースピストンは帰りも登って下ってなので意外と疲れるんですよね。
それにしても気軽に稜線歩きを楽しめるいいコースでした。
また季節を変えて挑戦してみたいですね。
紅葉も良さそうですが、ハクサンイチゲが咲き誇る季節に歩きたいですね。

コメント