泉ヶ岳登山!仙台市内から一番近くて気軽に登れるホームマウンテン

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登山

9時起床。遅いっ!
外を見ると快晴。
じっとしているのがもったいない。急いで支度をして久々に泉ヶ岳に登ろう。
通称『ガダケ』に登ってきました。
自宅から車で30分程と近いので気軽に登山が楽しめます。コースバリエーションも豊富でなのでその時の気分やメンバーの実力等にに合わせて選べるのがウレシイ使い勝手のいい山。
それが仙台市民の憩いの場『泉ヶ岳』。

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駐車場

泉ヶ岳スキー場の下に大きな駐車場があります。
今日はほぼ満車状態でした。

さすが人気の泉ヶ岳。登山だけに限らずキャンプやパラグライダー、リフトも営業しているので少し登ってランチや虫取り、川遊びなど楽しみ方はイロイロ。
なんとか入り口付近(一番登山口に遠い)に駐車できました。
駐車場内にはトイレも完備してあるので安心。

この駐車場からは一般的な4コースのうち、水神コース、滑降コース、かもしかコースの3コースに直接登ることが出来ます。

今回下山で利用した表コースは駐車場よりさらに上にあるので、表コースから登る場合は表コースの登山口にある駐車場を利用したほうが便利です。

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楽しみかたいろいろ。目的に合わせて4つのルート+αからチョイス。

泉ヶ岳山頂へのルートは主に4つあります。
それぞれ特徴があるので、その時のメンバー構成や目的などに応じて、登り下りのコースを別々に組み合わせてみても楽しいですね。

とりあえず初めての泉ヶ岳なら『水神コース』

一番登山者が多く標識もわかりやすいので道迷いもなく安心。
沢沿いの道を緩やかに登り始めます。
中盤以降は傾斜が急になりますがその分登頂した時の満足感も高まります。
未就学の小さなお子様なども登っているのをよく見かけるのでハイキング的なファミリー登山にもおすすめです。

水神コースのルート

コースタイム:3時間35分(登り:2時間5分、下り:1時間30分) 距離7.4km

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています

本格的な登山の練習に最適『滑降コース』

水神コースに比べやや距離は見近いもののその分傾斜がきつくなっており、脚力を試されるコースとなっています。これから本格的に登山を始める方の前哨戦的なコースとしてもおススメです。

滑降コースのルート

コースタイム:3時間40分(登り:2時間15分、下り:1時間25分) 距離6.3km

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています

眺望が魅力の『かもしかコース』

泉ヶ岳スキー場のゲレンデを直登していくコースです。
振り返れば仙台市内を一望できる見晴らしのよさが魅力。直線的に最短ルートで登ることが出来る反面ひたすら登り一辺倒なので体力に自信のある方若しくは下山時に利用するのがおススメ。リフト利用すれば登り下りともにゲレンデ歩きを省略できます。

かもしかコースのルート

コースタイム:3時間30分(登り:2時間10分、下り:1時間20分) 距離5.6km

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています

距離は短いものの序盤の急登がきつい『表コース』

今回の下りで利用しました。このコースだけ他のコースと登り口が離れているため、利用者が少ないコースなのでゆったりと静かに登りたい方におススメです。ただ距離が短いこともあり傾斜は全体的に厳しく、特に中盤以降ドータン林を過ぎたあたりから特にきつくタフなコースとなっています。途中巨石をくぐる「胎内くぐり」も楽しめますよ。

表コースのルート

コースタイム:2時間40分(登り:1時間40分、下り:1時間00分) 距離3.3km
 ※自然の家から歩く場合は、片道25分 1.5着km増えます。

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています

おすすめのカスタマイズコースは『泉ヶ岳満喫コース』

3つのコースを組み合わせたコースです。
まずはカモシカコースで兎平を目指し、そのまま上に登らずお別れ峠にトラバーズ。
お別れ峠から傾斜のキツイ滑降コースで頂上を目指します。
帰りは緩やかな水神コースで下山。
総距離は一番長くなってしまいますが、初めにリフトを利用して旗頭まで登れば1時間ほど短縮できるので時間的にも距離的にもお手軽コースに早変わり。
兎平で泉ヶ岳を正面に眺め、岡沼の湿地帯、白樺の林など見所満載。
そして滑降コースで急登して泉ヶ岳の山頂に立てば達成感もひとしお。帰りはゆるゆると水神コースの樹林帯を沢のせせらぎに耳を澄ませ下ります。
このコースを『泉ヶ岳満喫コース』と勝手に名付けます。
楽して泉ヶ岳の魅力を存分に味わうことが出来るのでお勧めです。

おすすめコースのルート

コースタイム:4時間00分(登り:2時間35分、下り:1時間25分) 距離7.0km

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています
泉ヶ岳満喫コース利用時のルート

コースタイム:3時間13分(登り:1時間48分、下り:1時間25分) 距離6.0km
 ※リフトの乗車時間は含みません

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています
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登山

ルート

今回のルートは登りは『水神コース』、下りは『表コース』を選択してみました。
駐車場は泉ヶ岳スキー場に止めたので、表コースの登山口から徒歩で戻ってこなくてはいけないのが気になるところ。

コースタイム及びルートは[山と高原地図 ]を参照しています

【コースタイム】:3時間05分 (5.3km)
泉岳自然ふれあい館—(5分)—泉ヶ岳キャンプ場—(60分)—水場—(60分)—泉ヶ岳—(60分)—表コース登山口

登山開始

せせらぎを聴きながらの緩やかな登り

駐車場で準備を整えて水神コース登山口を目指して歩きます。

それにしても秋晴れ。気持ちのいい天気です。風もあまりなく気温も高めなので大量に汗をかきそうな予感。
ブナやミズナラなどの広葉樹の間を進みます。

道すがら綺麗な花が咲いていました。よく見かけますが名前はわかりません。

水神コース入り口到着。船形連峰や北泉ヶ岳に登る場合もこちらから入山します。

沢のせせらぎをBGMに緩やかに登っていきます。

黒鼻山登山口?後で調べると泉ヶ岳の隣にある標高842mのお山でした。
どちらかというとクマさんが冬眠した冬にスノーシューなどを履いてバックカントリーを楽しまれる方が多いようですね。

ゴロゴロと岩の転がる道を登っていきます。陽の光が届くので明るい。

お別れ峠への分岐点。
ここから『滑降コース』に合流することができます。ゲレンデを直登していくよりもここから合流したほうが楽なのかな?

植生が杉林に変わってました。
適度に間伐されているのか杉林にしては明るいですね。

アザミの花が終わったヤツでしょうか。

船形連峰、北泉ヶ岳方面と泉ヶ岳方面との分岐点。

今まで並走していた樋沢ともお別れです。
真夏にここを通ると水遊びをしている子供たちの歓声が聞こえますが、今日は静かでした。
ちなみにこの樋沢(ヒザ川)は、七北田川の源流となっており、仙台市民にとっては重要な水源だったりします。
この辺りは開けているし、だいたい中間地点なので絶好の休憩ポイント。
川遊びをするためにここを目的地にするのもありですね。

水神到着。
こちらはかつて雨乞いのためにつくられた碑のようですね。
陽射しがちょうど当たって神々しい。さすが水の神。
いつ見ても存在感あります。
そのせいなのか記念碑的なものは普通ならスルーしてしまうところ、皆さん記念碑とともに記念撮影をされていました。
もうすでに泉ヶ岳のシンボル的な存在ですね。

急登!開始。

並走していた樋沢から離れ、泉ヶ岳山頂を向いて登っていきます。
今までの道と違い大きな岩がゴロゴロ、傾斜も急になります。
しばらく登り進めると尾根道に切り替わり、さらに傾斜は厳しくなります。
登りながら右側(南西方向)を見ると木々の合間から仙台市内がちらちらと見渡せます。

標識のとおり、大きな岩が積み重なる道を登っていきます。
トレッキングポールをお持ちの方はしまった方が登りやすいかもしれません。

カワラダケが生えていました。

たくさん生えていたこのキノコ。
美味しそうに見えますが、画像検索で調べてみたらクサハツという毒キノコによく似ていました。
やはり素人が手を出しちゃいけないですね。

大岩の標識を越えると、すぐに『さいの河原』を通り過ぎます。

相変わらず急斜面ですが、小さめの石が多くなります。
その分浮石があったり、前を行く方からの落石などもありえるので注意して登ります。
次々に人が登ってくるので、自分も石を落とさないように気を付けました。

さらに登り進めると赤茶けた土に登山道が変わります。空も近くなりなんとなくクライマックス感を感じながら一歩ずつ足を進めます。

ウメバチソウかな。
もうかなりくたびれてますね。

空を見上げると真っ青。
ゆっくりと雲が流れていきます。

右側(南西側)の視界が開けます。

ここからはこのようなケルンを沢山見かけます。
道標としてのものかは不明ですが。

視界が一気に開けました。

眺めもなかなか良好です。

積雲が浮いています。
残念ながら海までは見渡せません。空気が澄んでいると海に浮かぶ船まで見ることが出来ます。

遠くは蔵王連峰まで見渡せますね。
風もなく穏やかです。

ただこの見晴らしのいいエリアは山頂ではありません。
その先がありますので山頂を目指します。

山頂到着。やっぱりサッポロ一番は味噌味が好き。

そこからか5分とかからずに、泉ヶ岳山頂(1,172m)に登頂。
山頂は樹林帯の中にあり、眺望はありません。
しかも今日のような好天に恵まれると、風も通らず暑い。
したがって、一度先ほどのところに下りて昼食をいただきたいと思います。

でも逆に風の強いときはこちらで休憩する方が風が弱まりいくらかいいのかもしれません。
それにしても毎回同じことを繰り返しているような。進歩がないというかたまにしか登らないので忘れてる。

ちなみに水神コース以外のコースはここから分岐して下りていきます。そのまま水神コースで下山されるのであれば、登らなくてもいい?でも一応ピークを踏まないとすっきりしないですよね。

昼食はカップ麺も持参しましたが袋ラーメンにします。
王道のサッポロ一番のみそ。
みそ、しょうゆ、しおとありますが、やっぱりみそが好きです。次点はしお。

気圧は881hPa。沸点は90度ちょいなので、通常よりも長めに茹でます。
などと言ってたら吹きこぼれてた。

やっぱりこの景色を見ながらのラーメンは旨い。
カップ麺もいいのですが、どうしても沸点が低いため基本的に麺が固くスープもぬるくなってしまうのが難点。その点袋ラーメンは調整ができるので丁度いい茹で加減でいただけます。
なので山では袋ラーメンがおススメです。
どうでもいい情報でした。

下山は表コースで膝ガクガク

お昼を食べてしばらくくつろいだのでそろそろ下山。
また頂上まで戻り、『表コース』を進みます。たいていの方はそのまま『水神コース』を引き返すので、それ以外のコースはあまり人がいません。

樹林帯の中を下りていきます。終始眺望はありません。
はじめは東側の尾根を緩やかに下っていきます。

途中進路を南西方向をかえ、登山口まで続く別の尾根を目指します。
その尾根をしばらく下りていくとダーダン林の標識があります。やや開けたところとなっているので休憩スポットにおススメです。
ただ広くなっている分、登山道を見誤りやすいところでもあるので注意して下りて行ってください。いちおう誘導するようにロープがはられていましたので大丈夫かとは思いますけども。

さらに下っていくと巨石が積み重なっています。
これが『胎内くぐり』ですね。
何とかくぐれそうでしたが、そのままスルーしました。
いままでも結構急な道が続いてましたが、ここから一気に傾斜が厳しくなります。
段差が大きく下りづらいところもあるので気を付けて下りていきます。
ただ段々疲労がたまり膝に来たのか2回ほどズルッとこけてしまいました。

急な坂を下り終えると緩やかな道となり『薬師水』の標識。
地図的にも水場のようですが、それらしきものは無し。

地形的にも沢なのですが、完全に枯れているようでした。

緩やかな道を進みます。この辺りまで来ると道路を走る車の音がはっきりと聞こえます。
ゴール近し。

『表コース』入山口到着。
時間的には1時間ほどでしたが、傾斜が急だったこともあり結構ヒザに来ましたね。なかなかタフなコースでした。
やはりこの道は通る方が少なく、追い越し1回の擦れ違いが3回ほどでした。
下りたところが駐車場になっています。
それほど台数は止めれませんが、ここから入山する方は少ないと思われるので、止めれないということはなさそうです。

登山終了後クマとの遭遇

残念ながらここで終わりではありません。ここから泉ヶ岳の駐車場まで道路を下っていきます。

そして下の写真を撮った直後、ガードレールが切れたあたりからクマが現れて道路をわたって山に入っていきました。猫が道路を横切るように車が通り過ぎた瞬間、ささっと横切っていきました。
あっという間の出来事で驚く暇もありませんでしたが、少しタイミングが違うと鉢合わせになってもおかしくない状況だったので、後から考えると冷や汗ものです。
このあとクマが入っていたところを通り過ぎていくのがスゴイ怖かった。
そこを無事通り過ぎ20分ほどかけて駐車場まで下りました。

最後のドッキリを除けば、天気もよくとてもいい山行でした。
『泉ヶ岳』はこの気軽に行ける感じが最高ですね。
なぜかこの季節に登ることが多いのですが、それ以外の季節にも登ってみたいですね。
仙台市内に戻る途中には温泉施設もあるので、そこでひと汗流して帰るのも登山後の楽しみです。

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