登山0日目の大移動も終わり、念願の北アルプス。燕岳の麓の登山口。中房温泉に到着しました。ほぼ一睡もできていないぼーっとした頭も登山口に降り立つとシャキッとしてきました。それでは縦走1日目の燕岳登山についてご紹介したいと思います。
中房温泉から燕岳までの道のり
中房・燕岳登山口
登山口の様子
バスを降りると、とりあえず快晴。
「やったー」って感じですね。
今のところ台風の影響は無さそうです。

バスを降りた途端、雨の中でレインウェアを着るのは流石に嫌だなーと思っていたので、とりあえず出だし好調。
登山口には公衆トイレも完備。
売店もありますがさすがにこの時間では空いていません。
ここで事前に用意していた朝食を食べて、トイレも済ませていよいよ出発です。
ちなみにトイレは途中、合戦小屋にもあります。
交通手段
毎日アルペン号で直接登山口まできましたが、公共交通機関を利用する方向についてもまとめてみたいと思います。
登山口までは安曇野観光タクシーが運営する中房線乗合バスがでており、安曇野の里・穂高駐車場・穂高駅・温泉公園北口など を経由し、中房・燕岳登山口の中房温泉を結びます。
JRを利用する方は穂高駅から、マイカーで来られる方は穂高駐車場に駐車し穂高駐車場から乗車となります。
降車は終点の中房温泉バス停。
乗車時間は約55分、料金は1700円、1日5便ほどあり、運行日により便数が変動します。
2019年の運行日と時刻表を転載しておきます。
さらに詳細は安曇野観光タクシーのHPでご確認ください。

時刻表はこちら。


登山開始!中房・燕岳登山口から合戦尾根を登ります
ルート

【コースタイム】:5時間15分 (5.4km)
燕岳登山口—(90分)—第二ベンチ—(80分)—合戦小屋—(90分)—燕山荘—(30分)—(30分)—燕岳—(25分)—燕山荘
コースタイム及びルートは[山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2017 (登山地図 | マップル)]を参照しています。
登山開始
皆さんゾロゾロと登山口に向かいます。

登山口はこちら。

標高1462m地点からのスタート。
PRO-TRECKの標高を1462に合わせます。
北アルプスの三大急登の一つにも数えられる合戦尾根ですが、整備がきちんと行き届いているため、とても登りやすい道でした。
なのでこれが三大急登なの?と疑問に感じてしまうくらいです。
それも階段が整備されていたりと登山道を管理されている方々のおかげです。
階段がなければ多分、手を使いながら這うように登るところも多数ありそうでした。

適度な間隔でベンチと呼ばれる休憩スペースがあります。
第一ベンチには水場があるようなので必要な方はここで給水。

つぎに第二ベンチ、第三ベンチと高度を上げていくと富士見ベンチにたどり着きます。

名前の通り富士山が見えるのでしょうが、生憎このあたりからは霧が立ち込め視界が効きません。

合戦尾根つたいに上ってくる上昇気流が冷やされ霧になっているようですね。
この辺りになると足場が花崗岩を主体としたものに変わっていきます。

さらに高度を上げていくと、合戦小屋の標識が現れます。

合戦小屋でスイカ!
間もなく合戦小屋に到着。

この辺りは霧の上という感じで日差しが強く良く晴れていました。

合戦小屋の名物はスイカ。

自分も一切れいただきました。塩を振りかけてしっかりと塩分補給。みずみずしくておいしかったですね。
さてここからもうひと踏ん張り。

この辺りからは高山植物のお花もちらほらと見かけることが出来ました。


燕岳、登頂
さらに登り進めると見えました。燕山荘。本日のお宿です。遠くには燕岳。

見かけほど近くはないもの、踏み出す一歩にも力が入ります。
黙々と歩き続け燕山荘に到着。

そしてパッと目を移すと。「おー。」ずっとこの目で見たかった景色が広がっています。

白い花崗岩で覆われた山肌がとても綺麗ですね。
さすが北アルプスの女王と呼ばれるだけのことはあります。

視界もくっきり、緑と白と青のコントラストが鮮やかです。
燕山荘に荷物を置いて、早速燕岳山頂を目指します。
ここから30分のコースタイム。往復で1時間ほどですね。
眺めがいいからか、リックを下したせいなのか足取りも軽く山頂に向かいます。
山肌には花崗岩が地面から生えたようににょっきにょっきと建ち並んでいます。

これがあの有名な「イルカ岩」確かにイルカですね。その後ろにある槍ヶ岳の穂先が雲に隠れているのが残念。

周りを見渡せばコマクサが至る所に咲いています。今が最盛期という感じです。

「めがね岩」も見つけることが出来ました。

そして2763m。燕岳山頂到着。

いい眺めです。

ただ槍ヶ岳の穂先が見えないのが残念。

それにしても素晴らしい景色ですね。燕岳も美しいですが、その山頂から眺める景色も格別です。
晴れていたかと思うと一瞬にして安曇野方面から湧き上がる雲で視界が無くなります。

次々に湧き上がる雲を見つめながら、しばらく眺望を楽しみました。
燕山荘
もと来た道を戻り燕山荘に到着。
チェックインを済ませ部屋に案内されます。
しおりもいただきました。

流石に今日は超満員らしくこの部屋に8人。

布団一つに2人で寝る感じです。たぶん自分は寝れないだろうなー。
外を見ると次々に雲が沸き上がる天気となっており、一時は真っ白に閉ざされますが、またしばらくすると眺望が開けたりと目まぐるしく天気が変わります。
気温が上昇することで温かくなった空気が山肌を駆け上がり次々と霧になるのでしょうね。
とりあえず食堂に向かい。
昼ごはんにど定番のカレーをいただきます。もちろんビールもいただきました。旨いですね。
グビグビと一気にいただいてしまいました。外の景色も楽しめればいいのですが真っ白です。

ここから夕食までは荷物の整理をしたり、散策したりとゆったりと過ごします。
この時点で台風の進路を確認すると、やや西側にそれているようで、関東ではなく名古屋あたりに上陸するような進路を取っています。
関東方面に向かってくれれば影響を受ける日数も少ないのかと思ったのですが、だいぶ西寄りの進路で進行しているようです。
引き続き台風の進路を心配しながらの登山が続きそうです。
夕食の時間になり食堂へ。
チェックインの時間によって、夕食の時間も変わるようです。自分は早めにチェックインしたので、一番最初。なんと4時半からの食事でした。
夕食メニューはこちら。

チーズインハンバーグが美味しかったですね。
またここでも缶ビール500ミリをいただきます。
これまたうまし。
暮れなずむ槍ヶ岳
夕食を食べた後に外に出ると、なんと日の入り直後といった感じ。
その余韻を残した空がとてもキレです。

そして槍ヶ岳がその穂先を見せてくれました。

陽が落ちて気流が安定したのか雲湧きたつこともなくすっきりとした空が広がっています。
この調子で明日も晴れてくれるといいですね。
燕山荘から眺める夕暮れも綺麗です。
ふらふらと歩いていると突然目の前にイワヒバリが二羽飛来してきました。

思いがけずイワヒバリを目にすることが出来て嬉しいですzね。
時間になり就寝するも全く寝れず。
燕山荘で購入したお土産
燕山荘はお土産ラインナップがとっても豊富です。
でも、どうしても購入した分だけ重たくなるし、リュックのスペースも限られているので慎重に購入したいところですが、ついつい1万円分もつぎ込んでしまいました。
「Tシャツ」&「エプロン」

Tシャツはここには載っていない娘用に購入したTシャツと同じXSを間違って購入していたことを帰ってから知る。着れないじゃん。
ずっとほしいと思っていた燕山荘エプロン。
こちらも「誰が使うの!」という厳しいご指摘。
袋に入れたまま保管します。
「バンダナ」

北アルプスの山々を描いたバンダナ。これは娘二人から「かわいい!欲しい!」なぜもっと買ってこなかったのとこれまた非難ごうごう。
「バッジ」

これもよくよく考えるとなぜ登った燕岳のバッジを差し置いて泊まった燕山荘のバッジを買ったのか謎。
いずれにしてもあの時に戻って買い直したい思い出の品々となりました。
続きは続編にて。
2019年7月26日
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