憧れの表銀座縦走!燕岳から大天井岳、常念岳を巡る天空の散歩道。3日目 いよいよ下山。常念小屋から一ノ沢登山口までの道のり

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登山

登山3日目。いよいよ最終日。
台風の影響が心配で3時に目を覚ますと空には星空が広がっていました。
すでに台風は通過。
なんとか一ノ沢に下れそうです。
そうと決まれば、まずは目の前にそびえる常念岳でご来光を!
皆さんヘッドライトを光らせ登っていきます。
自分もその後に続きます。

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常念岳でご来光

ルート

【コースタイム】:2時間10分 (2.3km)
常念乗越—(75分)—常念岳山頂—(55分)—常念乗越

コースタイム及びルートは[山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2017 (登山地図 | マップル)]を参照しています

真っ暗闇の中の常念岳登山

真っ暗闇の中の常念岳登山あくる朝。3時に目が覚めます。外に出てみると星空がぼんやりと広がってます。どうやら台風は通過し、雨はやんでいたようですね。何とか一ノ沢に下りれるかなー。

常念岳の方角を眺めると、すでにご来光を見る為ヘッドライトを付けた登山者の列が見えます。
その光景を写真で取るもiPhoneでは写らず・・・。

折角、天気も良くなったので自分も常念岳を目指したいと思います。
もともと常念岳に登ることよりも下山できるかを心配しすぎてて、全く準備、心構えができていませんでした。
大急ぎで準備。サブリュックに必要なものを詰めてヘッドライトを装着。

暗中模索で常念岳方面に進みます。
実はヘッドライトを付けての登山は初めて。ヘッドライトはPETZL(ペルツ)のTIKKA。


ちょうど登山者が途切れたタイミングで登山を開始したため、広い山肌のどこから登ればいいのか見つけるのに四苦八苦。
ヘッドライトを頼りに真っ暗闇を進みます。

遠くから見ると小石が沢山敷き詰められたような山肌に見えますが、実際近づいてみるとでかい岩がゴロゴロと続いており、なかなかペースが上がらず登りづらい。
なおさらルート見つけるのにも手間どり思うように進めません。
さらに台風通過直後なので風が強い。

しだいに空が明るくなってきました。

登り進め、小屋から見えた頂上と思っていたところに到着するも、そこはなんと偽ピーク。
さらに奥の方に本当の常念岳のピークがあります。
偽のピークあたりで日の出をむかえますが、どうやら雲の位置的にご来光は難しそうです。

槍ヶ岳方面も厚い雲に覆われており、その姿を望むのも難しそうですね。
でもここから見える雲海を眺めるだけでも十分綺麗ですね。

ここから頂上を目指すと往復で1時間ほど増えそう。
なんとなく気持ちが焦るので今回は常念岳の頂上は諦め早々と下山したいと思います。

常念岳と横通岳の間に常念小屋がたたずんでいます。ではあそこまで下りたいと思います。

小屋に戻って朝食を。この時点で5時半ぐらい。
すでにほとんどの方が朝食を終えられているようでした。

朝食の写真は撮り忘れてしまいましたがとても美味しい朝食でした。
生姜の甘酢漬けや魚の甘露煮などご飯が進みます。

朝食を済ませ下山の準備。
水を補給するなど身支度を整えます。

外を見ていると常念岳に別れを惜しみつつ一ノ沢に下りていく人々。
なんとか下りれるということかな。

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一ノ沢登山口へ下山

登山口までタクシー予約

小屋で一ノ沢登山口にタクシーを呼んでもらいます。
100円の手数料がかかりますが、小屋から呼んでもらうほうがいいと思います。

というのも下山後分かったのですが、観光シーズンの日曜日ともなるとタクシーはスゴク忙しいらしく、時間予約を断られることもあります。その点、小屋経由の予約であれば優先してタクシーを回してくれるので確実だと思います。

所定の用紙に記入して受付の方に渡します。
3時間で下りれるとのことだったので、6時半出発、タクシーは3時間後の9時30に来てもらうこととしました。
ちなみ下りのにコースタイムは3時間10分。登りは4時間35分。

ルート

【コースタイム】:3時間10分 (4.6km)
常念乗越—(40分)—水場—(20分)—胸突八丁—(80分)—王滝ベンチ—(50分)—一ノ沢登山口

コースタイム及びルートは[山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2017 (登山地図 | マップル)]を参照しています

常念岳に別れを告げて、ひたすら下ります

では常念岳や北アルプスの山々に別れを告げます。

振り返ると常念岳と横通岳が綺麗に見えますね。

全日程、天候に恵まれた縦走というわけではありませんでしたが、とても楽しい山旅でした。
またいつか来たいと思います。

では下山開始。
タクシーの手続きをしてから15分ほど遅れて出たので9時半までつけるのか心配です。

なので常念乗越2460mから一ノ沢1300mまでこの谷を一気に下ります。

序盤、水場までの間にベンチが3つ設置されていますが、止まることなく素通り。先を急ぎます。

そこを超えると急な坂が続きます。

この辺りが胸突八丁と言われるところのようです。胸突八丁とは何となく字を見ているだけでイメージがわきますが、胸を突くように苦しい急こう配の登りのことのようです。

でも階段などが整備されているので下りやすい。これがないときついよね。

それでも登りはとてもきつそうです。

ニッコウキスゲが咲いてました。
それ以外にもたくさん花を見かけましたが余裕がなく写真を撮らずにスルーしてしまいました。
あーもったいない。

谷を下り沢沿いまでくると崩れかかった雪渓があります。

もう一月くらい早ければこの雪渓の上を下っていけるんでしょうね。

今回は遠巻きの道を通りますが、そこにたどり着くまでの道が沢と化しています。
まだこのぐらいならなんとかなりますが、あのまま雨が降り続いていたらやばかった。

ここもひょいひょいと橋まで渡れば問題なし。

ここは厳しかった。
足場の悪いところを川の中の一本橋まで行かなくてはいけないのですが、岩はツルツルすべるし、足を置ける岩も限られるしなかなか大変でした。
上流から渡れないかといろいろ試行錯誤しましたが、結局この橋を通るのが一番とわかるまで時間を要してしまいました。

覚悟を決めて渡ります。
滑って川に落ちている方もいましたね。
靴を濡らしたくないので慎重に突破。

支流からの合流もあり、このような沢渡が10か所ぐらいあるのが一ノ沢ルートの特徴ですね。

沢自体がルートになっている場所も多いので、水量が多いと部分的にルートが寸断されることも十分ありえますし、あまりに水量が多ければルートだと気が付かない恐れもあります。
今回はなんとかいけてよかった。

台風自体もそれほど強力なものでなかったし、昨夜の早い段階で雨がやんでいたのが幸いしました。雨が降り続いていたら厳しかったかもしれません。

王滝ベンチを超えたあたりで時間まで間に合うのか心配になり、そこからは走るように下りました。
多少遅れてもいいとは思うのですが何となく気持ちは焦る。

途中、古池。水が澄んでいて綺麗。

山の神。ここから登山口まで500mの標識があり、もう少しと思ったものの、そこから登りがあったり意外と長かった。

待合せの9時半ジャストに登山口に到着。
出がけに15分くらいのロスがあったので実質2時間45分で下り終えました。
沢渡に時間を取られたことあり、全く休憩もとらず駆け抜けた感じです。

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タクシーで「ほりでーゆ~四季の郷」、「穂高駅」へ

休まず急いで下りたわりにはコースタイムを少し巻いたぐらい。
タクシーとの待ち合わせは余裕をもって、3時間半から4時間くらいの時間設定にしてたほうが休憩を入れつつゆったりと下山できると思います。

登山口にはタクシーがすでにスタンバイ。
とりあえず温泉施設「ほりでーゆ~四季の郷」に向かっていただきました。
20分ほどで到着。タクシー料金は4000円程でした。

「ほりでーゆ~四季の郷」
日帰り入浴は10時からでした。
入浴前にタクシーを時間指定で呼ぶも断られました。日曜日ともなると登山口からの送迎で忙しくタクシー配車も予定が立てづらいので、また連絡をいただいてその時点で行けそうなら行きますとのこと。
そんなこともあるんだ。
タクシーが余っている仙台では考えられない。

券売機でチケットを買ってさっと入浴。
とても気持ちの良い温泉でした。
久々の入浴でスッキリ。

ではでは仙台に向かって出発したいと思います。またタクシーを呼びます。

なんとか電話後30分でほどで来てもらうことが出来ました。
穂高駅に向かってもらいます。
ちなみにタクシー会社は南安タクシー(TEL 0263(72)2857)
穂高駅より松本寄りの豊科駅も同じくらいの距離とのことでしたが、ネーミング的に穂高駅から乗りたいので穂高駅に向かってもらいました。

こちらも20分ほどで3000円ほどの料金でした。「ほりでーゆ~四季の郷」を経由すると一ノ沢登山口から穂高駅に直接向かうより2000円をほど割高になるようです。
でもお風呂入りたいですもんね。
穂高駅到着。

以上、これにて山行は終了。

となりますが、
穂高駅から仙台までの道のりや東京方面への戻り方なども備忘録としてまとめていますので興味がある方はどうぞ→Click

2019年7月27日

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