憧れの表銀座縦走!燕岳から大天井岳、常念岳を巡る天空の散歩道。2日目 燕山荘からから常念小屋までの道のり

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登山

登山2日目。
前日の燕岳の眺望、燕山荘から見る夕暮れとどちらも素晴らしかったです。
それで結構満足してしまった感があり、このまま下りてもいいかな?と悩むことから始まった2日目。
・・・というのも予報では台風が今晩、このエリアを通過するらしい。
常念小屋まで進み一ノ沢登山口に下山するとなると、増水により沢渡ができず下山出来ない可能性も無きにしも非ず。
しかし朝食を終え外に出て気持ちが固まりました。
縦走続行!とりあえず晴れている今、表銀座縦走路の景色を楽しみたい。

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朝日輝く!燕山荘からの眺め

朝食は先着順の入替制。宿泊手続き時にお願いしておけばお弁当に変更も可能です。
スタートは4時15分からだったはずです。出遅れたので2巡目の5時台でいただきました。ハイシーズンの為、朝食夕食共に提供時間が早まっているようです。詳しくは燕山荘のHP参照。
朝食のメニューはこちら。

美味しくいただきつつもこの時点では、今後の身の振り方を思案中。

食べ終わり燕山荘の外に出てみると快晴。

すでに太陽は雲海の上に昇っています。
雲海の切れ間から安曇野市内が顔をのぞかせています。綺麗ですねー。

刻々と太陽は昇り、青空がまぶしい。
今のところ台風の影響はなさそう。

裏銀座の山々も雲海の上にはっきりと見えますね

槍ヶ岳をアップ。やはりこれを見ながら歩きたい。

これからの天気は午後3時以降雨の予報、未明に台風通過とのことですが、この景色を置いて下山するわけにはいきません。明日一ノ沢登山口に下山できるか心配ですが「なるようになれっ」と覚悟を決めて縦走続行を決断。
そうと決まれば雨が降り出す前には常念小屋に到着したいので出発の準備。

燕山荘のモニュメントに別れを告げていざ出立。

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登山

燕山荘から大天井岳までの道のり

ルート

先ずは前半戦 燕山荘から大天井岳までのルートです。このルートが燕山荘から槍ヶ岳までつつく表銀座縦走コースの一部となっています。

【コースタイム】:4時間00分 (5.1km)
燕山荘—(60分)—大下りの頭—(120分)—喜作レリーフ—(40分)—大天荘—(10分)—大天井岳—(10分)—大天荘

コースタイム及びルートは[山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2017 (登山地図 | マップル)]を参照しています。

表銀座縦走開始!

では常念岳を目指す2日目が始まります。

まずは大天井岳に向かいます。
ここを歩きたかったんですよね。表銀座縦走路。
槍ヶ岳の眺めながら稜線を進みます。
まさに天空の散歩道というにふさわしいロケーション。

足元に広がる雲海。上を見上げれば青空。
そして遠くには槍ヶ岳。
その槍ヶ岳が進むにつれてどんどん大きくなり、スケール感がアップ。

楽しい、幸せな充実の時間。
風が強く少し寒いくらいですが、歩くのには適温ですね。
振り返ると歩いてきた稜線が続いています。

ここまで来ると裏銀座縦走路の山々もはっきりと見えます。

大天井岳も近づいてきました。

大天井岳の山頂の直下に小さく見えるのが大天荘。

今まで歩いてきた道のりにも霧が覆い隠そうとしています。

さらに霧が濃くなり、燕山荘から大天井岳に向かう途中で唯一の鎖場、切通岩を越える頃には真っ白。

そしてこれが喜作新道を通した小林喜作のレリーフ。

ここを超えてからは大天荘を目指して大天井岳をひたすら登ります。
途中、分岐点がありますが大天荘方面へ。

岩がゴロゴロとした道をひたすら登り、大天井岳直下の大天荘に到着。
しばし休憩して、リュックをデポして、大天井岳頂上を目指します。
あっという間、10分かかるかなくらいで頂上に到着するも、霧の中。

小さな祠があります。

「んーこの方角に槍ヶ岳が間近に見えるはずだったのに~」残念ですがしょうがない。
今朝の快晴が嘘のように天気が崩れていきます。それが山。
あと1時間早く出ていればと悔やまれる。

大天荘から常念小屋までの道のり

ルート

後半戦は表銀座縦走路を外れて常念岳を目指すルート。本来なら右側に槍ヶ岳を眺めて歩く稜線歩きが楽しめるところなのですが、生憎の雲の中の散歩となってしまいました。

【コースタイム】:3時間00分 (4.6km)
大天荘—(90分)—東大天井岳—(90分)—常念乗越

雨の中の縦走路

何となく天気が怪しくなってきました。
予報では15時から雨が降る予定でしたが、今にも降り出しそうなので、先に進みたいと思います。ここを右に進めば槍ヶ岳。

いつかは行ってみたいものですね。
今回は左手、常念岳方面へ。

霧がすごいスピードで流れていきます。

次々に流れていく雲の流れ

途中、まだ雪が残っているところもありました。

チングルマの花も咲いていました。

途中、ライチョウの親子を見かけました。

常念小屋に向かう途中で見かけたライチョウの親子

予定より早く13時に雨が降り始めました。
東天井岳の手前ぐらいだったような。
はじめはポツポツという感じでしたが、次第に強くなってきます。
すぐに本格的な雨になってきました。風も強い。
リュックにカバーをかけます。
もうこうなってくるとひたすら前に進むだけですね。
コースタイム的にはまだ2時間ほどありそうです。
写真も撮ることなくひたすら雨風に耐えながら進みます。
黙々と立ち留まらずに歩くので余計に疲労します。
天気が良ければ、この縦走路からの眺望も楽しめたのでしょうが残念。
前も後ろも自分一人。

視界が効かないのでルートを間違えないよう慎重に。

最後に横通岳の樹林帯を下ります。
次第に雨も強くなるので、この下りがスゴク長く感じました。
やっと常念小屋到着。

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常念小屋

それにしても雨は強まる一方。
明日、一ノ沢に下山できるのでしょうか?

台風は今日の夜この辺りを通過するようです。
「明日大丈夫か?今日下山したほうがいいのか?」と心配で小屋の方に聞いてい見るも「明日になってみないとわからない。行ってみないとわからない」という答えになっていない回答。
その通りなのかもしれませんが、何かアドバイス的なものをいただけるだけでも不安が和らぐのですが。
ずっとここで営業されているのですから、経験則的にアドバイスできることもあるのではないかと思うのですが。
このあたりは昨日の「燕山荘」とはだいぶ違いますね。
帰りのタクシー運転手さんが、燕山荘は「泊まっていただきありがとう」、常念小屋は泊「泊りたいなら泊めてやる」と全くスタンスが違うんだよと教えてくれました。
すごい腑に落ちた感じがしました。

今からこの雨の中3時間かけて下山する気力も湧いてこないので覚悟を決めてここに宿泊します。
まーあと常念小屋の宿泊料は毎日アルペン号の予約の際支払っているので「それ返金になりませんよ」と小屋の方に言われたのも理由の一つ。
天候によって柔軟にルートを変更するためにも極力予約はしておかないほうがいいのだと今回学びました。

とうことで、もうなるようになれって感じです。

お腹が空いたので食堂で、昨日に引き続きカレー&ビール。

普通に美味しい。
ただ食堂の窓から望む景色が真っ白なのが残念な限り。
風景によってはもっと美味しいビールであったろうに。

ちなみにこちらの小屋は立ち寄りは基本的にNG。
カレー若しくは牛丼を食べる方のみ中に入れるようです。
山で癒された心が強引に俗世界に引き戻されます。

お腹も落ち着いたので、濡れたものを乾かすために乾燥室へ。
普段は乾燥室はなく、雨がふると乾燥室が準備されるようです。

寝床は3階の屋根裏部屋的なところに通されます。

1人布団1枚なので、昨日よりはゆったりできそうです。
17時の食事まで布団に転がりながら明日のプラニング。
一ノ沢から下りれないとすると三股に下るか燕山荘まで戻って中房まで下るか。
いずれにしても明日中に仙台に戻るのには厳しいかなー。
何が何でも天気よ回復しておくれ!

17時。夕食。

昨日に引き続きメインはハンバーグ。美味しかったです。

皆さんテレビに流される台風情報にくぎ付けの様子でした。
今夜未明にこの辺りを通過していくようです。
外に出てみると土砂降りとまではいかないまでも強めに降っています。
不安を抱えたまま就寝。
相変わらず熟睡はできず。

続きは続編にて。

2019年7月27日

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