高山植物咲き乱れる花の百名山『月山』から鳥海山を望む

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登山

お盆休みも中盤。
折角の休みだというのに、まだどこにも登っていないという焦りとともに急遽、
選んだ山は「月山」

台風10号が来ているようなので、その影響がないうちに登ろうということで、急いで準備。

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月山までの道のり

仙台を出発

起床4時。
雨模様の仙台から高速を走らせ月山ICでおります。そこから月山へ続く狭い道をくねくねと進むと登山口となる姥沢口駐車場に到着
約2時間弱の道のりでした。
麓は快晴でしたがこちらの空はどんより。
天気予報では山頂は曇りのち晴れの予報。

登ればこの雲を突き抜けて太陽を拝めるはず。

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姥沢駐車場

姥沢(うばさわ)駐車場。

とても広い駐車場です。かなりの台数が駐車可能。でも紅葉などハイシーズンにはあっという間に埋まってしまうんでしょうね。
駐車場にはトイレと更衣室があります。

なかなか山のトイレにしては綺麗でした。しかも更衣室完備って嬉しいですよね。
いつも車の中で何とか着替えていたので。
いよいよ月山に登ります。

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登山開始

登山口

身支度を済ませて登山口へ。途中に案内板がありました。

今回はリフトの営業時間(8:00)開始前ということもあり、登りはリフトを利用せずに登山道を進みます。
帰りはリフトで楽に下山させていただきたいと思います。
基本的に楽に登山を楽しみたいが信条。

では登山開始。コースタイムは2時間30分。

登り始めは比較的ゆるい傾斜の道を進みます。
登山道もよく整備されておりとても快適ですね。

道のいたるところから水が噴き出しているのも印象的でした。
それにもかかわらずドロドロぬかるみエリアが全くありません。 靴が汚れないのがありがたい。

途中ニッコウキスゲもまだ咲いていました。

進むほどに霧が濃くなり視界は真っ白。

でも直射日光が当たらない分、空気はひんやり、むしろ登るのには好都合。
今のところ風もなく快適です。
登り進めるとともに傾斜が徐々に急になっていきますが、相変わらず道がよく登りずらさはないですね。

湿原は高山植物の宝庫

さらに登り続けると一気に視界が開けて平らなところにでます。
標高約1390メートルで森林限界突破。

この前行ってきた北アルプスは2000mを超えてもまだ森林限界を突破できないことを考えると東北の山はスゴイ。
この標高でこの景色を味わえるなんて。

ここからは木道をゆったりと登っていきます。
視界も徐々によくなり、湿原地帯が見渡せます。
植生も豊富ですね。
ニッコウキスゲやチングルマ、コバイケソウなどが見られました。

コバイケソウ
チングルマ
チングルマ

あまりにも綺麗な光景になかなか前に進めない。
いいですねー。やさしさに満ちていますね。
厳しい山もいいですが、こういう山のほうが好きかも。

途中リフトからの合流地点があります。

登山が目的というよりハイキング的な感じで登りたい方は、リフトで上がってここの湿原をゴールにするのもいいと思います。
リフトから姥ヶ岳を経由するルートもありますが、傾斜が厳しいので、傾斜の緩やかなこちらのルートがおススメ。
天気さえよければ普段着的な装備で十分来れますね。お子様でも大丈夫かと思います。
この天空の楽園でのお弁当はとても美味しいはず。

牛首からの登りは息も絶え絶え

だんだん視界が開けてきました。
「おっー月山」風が霧を吹き飛ばし、やっと月山の姿を拝むことが出来ました。

陽射しがでると、湿原の雰囲気も一変しますね。
キラキラと輝きだしてとても綺麗ですね。

まだ雪も残っていますね。
スキーを担ぎながら登っている人もいましたが、果たして滑れるほど雪が残っているところがあるのでしょうか。

いい山ですね月山。
この辺りが一番、月山の美しさを感じられるエリアかもしれません。
さらに登り進めると徐々に傾斜がきつくなります。
足元もがれ場となり、登りづらい。

やはり優しいだけではなく厳しさもあります。
周りの方も息も絶え絶え登っている感じでした。
牛首に到着。

月山山頂と湯殿山や姥ヶ岳の分岐点となります。
帰りはここを左に進み姥ヶ岳を経由してリフト乗り場に向かう予定。
石畳の道を進みます。
いやーすっかり晴れてきました。風はそこそこありますが、気温が高いので丁度いい。
そして気が付くと月山の裏手にある鳥海山が望めます。

その先には日本海。
疲れが一気に吹き飛んでしまうような絶景です。
これが見れるかどうかで月山登山の満足度も雲泥の差。
鳥海山見れて良かったー。海へと吸い込まれていくようななだらかな山容。
いつかは鳥海山にもトライしたいですね。
振り返ると来た道が見えます。

それを覆い隠すように次々と雲が流れてきます。
すでに雲海の上。いい景色だなー。
月山の紅葉も凄そうですね。真っ赤な草紅葉が見れそうです。
その時期にも来てみたいですね。

月山山頂

山頂直下が一番キツイ!

ここからが正念場。
ゴロゴロとした岩の急斜面を登っていきます。なかなかこれがきつい。

山頂が近いようで遠い。
途中、お地蔵さんが迎えてくれます。

松尾芭蕉の句が刻まれた碑もありました。

「雲の峰 幾つ崩れて 月の山」

快晴の月山の頂きにそびえる月山神社で参拝

快晴の山頂に到着。

山頂はなだらかでとても広いですね。さすがに風が強く、半そでのままでは寒いので長袖を羽織ります。一番高いところに要塞のようにそびえるのは月山神社。
なんとも異様な光景。
その途中、宿泊もできる小屋もありました。
せっかくなので参拝したいと思います。
参拝するためには身を清めるためのお祓い料500円を払わねばなりません。
湯殿山神社と同じシステムですね。
月山神社はウサギと月をあしらったものが多いですね。
月のウサギということでしょうか。残念ながら写真撮影禁止なので写真はありません。

山頂から鳥海山を望む

参拝を終えて一通り山頂を巡ってみます。
反対側にある登山路はゆったりとした感じの登りです。

こちら側からも登ってみたいですね。
鳥海山もばっちり見えます。

反対側の登山路は鳥海山と海を眺めつつ登る感じなのでしょうね。

それにしても素晴らしい眺望です。
360度、魅力的な山ですね。
山頂も高山植物が沢山咲いています。

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姥ヶ岳を経由して下山

霧の姥ヶ岳はキンコウカの楽園

それでは下山。
姥ヶ岳方面に向かいます。
下りていくと次第にガスがかかり山頂は一気に霧の中に消えてしまいました。
いいタイミングで登れましたね。
姥ヶ岳の道のりは終始、霧の中&強風。

眺望もなく残念。
月山から姥ヶ岳への稜線歩きも楽しみにしていたので。
ただ歩いているだけだと疲れますね。
金姥に到着。姥ヶ岳と湯殿山との分岐点になります。

天気が良ければここからも綺麗な景色が眺められたのでしょうね。

しばらく登りが続き、姥ヶ岳山頂

この辺りもお花畑。
キンコウカが沢山咲いていました。

リフトで下山

リフトへ下る途中もチングルマの群生があったりと終始、花で目を楽しませてくれる登山路ですね。
リフト到着。
片道580円でリフトに乗車できます。
あとはゆったりとリフトで下ります。

疲れていたのかリフトに乗りながら寝てしまいました。
後ろ髪惹かれつつ登山終了。
振り返ると霧が晴れ月山の全容が見渡せました。
山の天気の移り変わりは早いですね。
100%とまではいきませんが月山を楽しむことが出来ました。
また機会があったら登りたい山です。

登山日:2019年8月14日

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